こんにちは!RIE(@rie_on_earth)です。
最近運営していたサイトを売却したので、今日はその体験談を書きます。
知識ゼロからワードプレスでブログ運営をはじめてから2年半。
私のまわりで実際にサイトM&Aをしている方々が複数いたこともあって、私もいつかはしてみたいと思い時期をさぐっていましたが、今回はその初チャレンジとなりました。
今回私がサイトを売却したのは、複数あるサイトM&A業者の中でも有名なサイトマさんです。
売却したのは、私が副業時代にはじめて作った愛着のあるエンタメ系のサイト。
知識もスキルもない素人だったころに不眠不休で育て上げたサイトなので、子供がお嫁入りするようなとっても感慨深いものがありました。
立ち上げた当初はサイトを売るなんていうことは想像もしていないどころか、そんな世界があるなんて知りもしませんでしたが、良い形で売却ができたのでその過程を詳しくレビューしていきたいと思います。
サイト売却までの流れ
サイトを売却したいなと考えたのは今から1年前。
ちょうど売却しないなと思ったタイミングで複数の業者さんからコンタクトをいただき、実際にお話しもさせていただきましたが、なかなかピンとくる業者さんと出会えず…。
そこで周りのサイト運営者の多くが利用しているサイトマさんに見積もり依頼をしました。
すぐに電話で直接ご連絡をいただき、大まかな売却可能金額なども教えていただき、正式にサイトマさんから出品することに決めました。
サイトマさんにお願いしようと思った決め手は、まずはレスが早かったこと!
それに加えて今まで直接お話しした業者と比べると、第一印象からダントツで信頼できると感じたからです。
そこからはとんとんん拍子で話が進んでいきました。
サイトマさんで売却すると決めてから、だいたい2週間ぐらいの間に私がやったことは以下の通りです。
- HPから見積もり依頼
- 電話で担当者とお話し
- 出品に関する契約書を承認(電子承認で完了)
- 着手金を振込み(税込 32,400円)
- ヒアリングシートを記入(過去1年のサイトの収益・外注費・PV数など)
- 出品価格が決定(私の場合、直近半年の収益がベースでした)
- サイトマさんのHPとメルマガに掲載
- 自分のサイトの運営マニュアルを作成
HPやメルマガで紹介する際のPR文章などもサイトマさんで作成してくれるので、自分がやったことといえばヒヤリングシートに実績の数値を記入するぐらい。
同時に譲渡が決まった時にバタバタしなくていいように、広告の張り替え方法やサイトの運営マニュアルを作成しておきました。
着手金を振り込んだら、ヒヤリングシートに記載した実績をもとにサイトを売却する金額が決定しました。
一般的にサイト売却の際の相場といわれているのが、直近半年間の平均月間利益の20ヶ月〜24ヶ月分。
サイトマさんによると、私が売却を考えているVODを中心としたエンタメ系のサイト場合、だいたい10〜15ヶ月分ぐらいというのが相場なのだそうです。
実際についた値段は1,600万円。
自分がコツコツ積み上げてきたサイトにそんな価値があるなんてちょっとうれしいですし、改めてがんばってきてよかったなーと思いました。
私の場合、直近半年に渡って売り上げが大きく伸びているさなかだったので、想像していたより高い金額での出品となりました。
また私のサイトはオール外注化で運営していたので、
- ライター3名と更新スタッフ1名も譲渡
- 3ヶ月の運営サポート付き
という条件をつけました。
サイトマさんのHPに掲載されメルマガにも掲載された後は、最新の売上げ数値や運営についての質問など問い合わせがたびたびくるので、その度にサイトマさんを通してメールで回答。
余談ですが、サイトマさんのHPに掲載前にオフラインでずでに交渉をはじめられてので、早い人だと掲載前に売れることもあるようです。
(実際知り合いの方はHPやメルマガに掲載されることなく売却していました。)
いざ、買主の方とオンライン面談
サイト売却においての最終段階が「オンライン面談」です。
オンライン面談は「ちょっと興味があるから話してみる」みたいな目的で行うのではなくて、「サイト買収の購入意思を最終確認するため」に設けられた場。
すでに買主さんとサイトマさんの間で前向きに買収前提で話が進んでいるので、今度は売主と買主がお互いの最終的な意思確認をするためのものなんです。
私のところにもいよいよ購入を希望されている方から、面談の申込みが入りました。面談はスカイプのビデオ面談で行われます。
私の場合、面談の前に買主の方から事前質問を複数いただいていたので、事前準備はしっかりしておいた方がお互いスムーズかなと思い、スカイプ面談よりも前にメールにて詳しく返答をしていました。
さて、面談当日。
まずはサイトマさんから売主の私にスカイプでコンタクトがあります。そこでざっくりとした全体の流れを説明していただき、そこから買主の方を交えて3人で面談がスタート。
買主の方はどんな方なのかちょっとワクワクするとともに、オンラインで商談するのもはじめての体験だったので最初は何から話していいやら、、、ちょっと緊張してしまいました。
ですが、心配しなくてもサイトマさんがお見合いの仲人さん的な感じで場を取り持ってくださいました(笑)。
お互いの自己紹介からはじまって買主の方のご職業やサイトを購入への思いなど、お互いざっくばらんにお話しするところからスタート。買主の方の思いやお人柄もだんだんわかってきたので、そこからは緊張することもなく自然に会話ができたと思います。
私の場合、事前にメールでご質問に詳細にお答えしていたので、買主さんの方も疑問はほぼ払拭されていたようで、お話しする段階では購入する意思はすでに固まっていて、あとは金額交渉のみという状態でした。ここまでサイトマさんの方で進めていただいていたので、後はとてもスムーズでした。
金額面でも事前に大体の目安はお聞きしていたので、私自身の希望金額をお伝えしてすんなり交渉が終わりました。想像していたよりも終始なごやかにお話しができてホッとしました。
買主が決まってから、売却完了まで
売却が決まったら、買主さん側で私が提出していた売り上げなどの数値が正しいかどうかの確認を行ってもらうため、売り上げデータを提出します。
ここで実際に提出したのは
- Googleアナリティクスのデータ(買主に閲覧権利を付与)
- 売上げデータ(ASPやアドセンス画面スクショ、外注費の支払いデータ)
の2点です。
買主側で私が事前に提出していたデータに誤りがないか、正確なデータかどうかをチェックします。
データに誤りがなければ正式な譲渡の契約書を交わす段階へ。契約書は途中何度かメールで送られてくる内容を確認をして、とくに問題がなかったので最終的にクラウドサインで契約が無事に終了しました。
正式に契約が締結されたら、いよいよサイトを買主さんへ引き渡しします!
さて、サーバーとドメインのお引越し(移管作業)がスタートしますが、このお引越しもすべてお任せなので、基本的に売主も買主もやることは何もありません。
データを移管する前に唯一私の側でやったことといえば、GoogleAdSenseのアカウントはGoogleの規約上譲渡できないので、買主さんのアドセンスコードをもらい、head内に埋め込む作業をこちら側で行いました。
また、私の場合はサイト専用のTwitterのアカウントも運営していたので、買主さんからお聞きしたメールアドレスに変更してそのまま引き渡しをしました。
このデータの移管作業はだいたい1週間ぐらいで完了。買主側のサーバにデータがすべて移管されたら、買主さん側でサイトのチェックを行います。
その時点で、私のサイトはクローズド案件や特別単価をもらっている案件があったので、ASPの担当者にサイトを売却した旨を伝えて引継ぎの段取りをしてもらいました。
コロナの最中だったので特単の引継ぎも1週間以上かかりましたが、なんとか無事に完了しました。
ここまで終わったら、運営にまつわる引き渡しの段取りがすべて完了。サイトマさんとのやりとりもすべて終了です。あとは3ヶ月のサポート期間をおつけしていたので、ここからは買主さんとの直接のやりとりがはじまりました。
サイトマさんにお願いしてよかった点
売却まで完全お任せ状態でOK
売却後はすべてサイトマさんからメールで指示していただくことや送られてくる書類に目を通してを確認&返答をするだけで、すべてがスムーズに進んでいきました。なので、データのお引越しをしてサイトを引き渡しをする最終段階まで、ほぼ丸投げ状態ですべてが終わっていました。
サイトマさんの場合、すべての面倒な作業をフル代行してくれるので本当にラクです。
オンライン面談の申し込みがきた時には、すでにサイトマさんと買主さんとの間で大まかな交渉なども終わっている状態だったで、あとは最後の意思確認だけで済んだのもスムーズで助かりました。
サイトの移管などの専門知識はチンプンカンプン…という私でも、メールでの指示どおりに書類などへの確認作業さえしていれば、あっという間に売却に必要な工程が完了していました。
仲介のプロならではの安心感
私の運営サイトの場合、半年ほど運営したあたりから複数のサイトM&A業者さんから直接連絡がくるようになりました。
その度に見積もりをお願いして何度か直接お話しもさせていただいたのですが、金額は十分納得のできるものでもなんとなくピンと来なかったというか、実際にお任せするには至りませんでした。
せっかっく育てたサイトでもあるので、どうせならきちんと納得のできる形で手放したいという思いもあったからです。
サイトマさんは最初から最後まですべてのやりとりにおいて、プロフェッショナルで経験豊富なベテラン業者さんという印象でした。
やっぱり評判通り!自分のまわりの多くの人が利用しているのも納得でした。
やはり大きい金額の取引きとなるので、ちゃんと信頼できる業者さんにお任せしてよかったです。
また、サイトマさんのHPだけでなく提携しているいくつかのメディアにも掲載してもらえることも早期売却においてメリットではないかと思います。
手数料は高いけどめっちゃラク!
できるだけ高く売りたいと考えた時に、やはりネックになるのが手数料です。
サイトマさんの場合、着手金に加えてサイト売却の際に15%が差し引かれるシステムになっているので、ぶっちゃけ手数料は高いです。
ですが、私のように「面倒な作業を代行してほしい」「コストをかけても手間を減らしたい」「サーバのお引っ越し作業などはすごく苦手…」という人には、すべてお任せで売却できるというメリットは手数料を払ってでも価値があると感じました。
サイト売却で失敗しないために知っておくべきこと
今回実際に自分がサイトを売却をしてみて、注意点というか意識しておいた方が良いなと感じたのは…
- 売り上げが伸びている時に売り抜く
- 早期で売りたい場合は、多少価格が下がっても売ることを優先する
という2点です。
私の場合、希望の金額で売れたものの、サイトを売りに出してから売却までに1年かかりました。
なるべく良い条件で譲渡したいと考えていたので、その間に売り上げをキープしなくてはいけないのは正直大変でしたし、売ると決めてから1年運営し続けるのにはそれなりのパワーが必要でした。
何より売り抜くタイミングってとても重要だなと痛感。
欲を出しすぎないことも大事!
今思い返せば金額よりも早期売却をすることにこだわればよかったと思いますが、この反省点は次回ための学びにしようと思います。
また、当然ながら出品してから売り上げを伸ばしているサイトから売れていくので、売り上げがピークの時よりもその前に売りに出すことも重要だと思います。
【苦労話】サイト売却で大変だったことと
私の場合、売却前と売却後、ちょっと大変だったなと感じたことが2つあります。
1つ目は、先ほども書きましたが、売却まで1年かかったこと。
売ると決めてからなかなか売れず、その間サイトの状態をキープすることにもかなりの労力を使いました。
もう売れないのではないか…とあきらめかけた頃に売れたのでよかったですが、あと数ヶ月売れなければ心が折れていたかも…と思います。
(今回買主の方には良いサイトが買えたといっていただいているので、喜んでいただけてうれしい限りですが。)
2つ目は、売却の条件として外注スタッフの譲渡と3ヶ月間のサポートをつけていたのですが、買主の方がサイト運営の初心者の方だったので、売却後のサポートが想像していたよりも大変でした。
自分が初心者の頃がそうでしたが、SEOに関する基本的なことやワードプレスにちょっとした不具合が生じた時にネットで調べてもわからないことがたびたび出てくるので、そういった場面での想定外の細かいサポートが必要でした。
売却したサイトはオール外注化で運営していたので、すべての作業をマニュアル&テンプレ化していたのですが、それでも最初の1ヶ月はコンサル同等のマンツーマンサポートが必要だったので、いま考えるとそのあたりも考慮した価格設定にしておくべきだったと思います。
最後に
今回は私のはじめてのサイト売却体験談をメリット・デメリット、ちょっと苦労した裏話まで正直に書いてみました。
ブログをはじめたころは自分が作成したサイトを売却するなんて想像していませんでしたが、コツコツ積み重ねてきたものが大きな資産として育ってくれたことは素直にうれしいです。
売却まで1年かかったことは、運営者としてはまだまだ未熟だったな…と反省するところが大きいですが、今回の経験を学びに今年はまた別のサイトの売却にも挑戦してみようと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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