こんにちは!RIE(@rie_on_earth)です。
40代も終わりに近づいてくると、どれだけ体力や健康維持に気をつけていても若い頃には感じなかった変化があらゆるところに現れ始めます。人生100年時代に突入し「生涯現役」を目標に掲げている私としては、何よりもずっと健康で元気でいることが人生後半のリアルな課題!!!
そこで、実は前々からちょっと気になっていたのが「遺伝子検査」です。
特にいまの健康状態に不安があるわけではありませんが、話のネタになればいいなぐらいの興味本位で、得体の知れない遺伝子検査とやらを体験してみることにしました。
私が今回体験した遺伝子検査キット「MY CODE」は、唾液を郵送するだけでがんなどの病気のリスクや体質(長生き・肥満など)などの280項目もの遺伝的傾向を知ることができます。
なぜ今回MY CODEを選んだかと言うと、検査項目の多さと大手IT企業DeNAの関連会社「DeNAライフサイエンス」が運営しているのでちゃんとしてそうだなと思ったから。なのでとくに強いこだわりはありません。
検査キットはアマゾンとか薬局でも購入できたりあまりにも手軽なので、たいていの人はどれくらい信頼できるものなのかといううことが気になると思います。
最初にやってみた感想を言ってしまうと、自分の家系の遺伝的な傾向や自分の病歴などと検査結果が概ねリンクしており、軽いノリで受けたけど結構当たっているのではないか(占いじゃないけど!)というのが率直なところです。
またちょっと意外だったり個人的にショッキングな結果もあったので、さっそく私の検査結果を公開しつつわかったことを書いていきます。
MY CODE公式HPはこちら
遺伝子検査キットをやってみた【結果も公開】
さて、まず最初に「遺伝子検査」とはなんぞやということをざっくり説明すると、遺伝子(DNA)の持つ情報を解析して、生まれ持った病気のなりやすさや体質などの遺伝的な傾向を知ることができる検査です。
なので、人間ドックとは違って今の健康状態がわかるわけではないのですね。
私が今回体験したのはフルパッケージとなっている「ヘルスケアパック(税別29,800円)」。利用者の約9割がこのパックに申し込むそうで、大まかに言うと以下ような項目の検査ができます。
[box04 title=”MY CODEの遺伝子検査でわかること”]
- 遺伝子タイプに基づく病気発症のリスク
(がん、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病、パーキンソン、高血圧、骨粗しょう症など、計150項目) - 体質の特徴
(85歳以上まで長生きする可能性、テロメアの長さ、脳(海馬)の大きさなど、計130項目) - 祖先のルーツ ※別途有料オプション
(自分の祖先のルーツや特徴)
[/box04]
大抵の場合、祖父母の代まで遡れば自分の家系はこういう病気にかかりやすい傾向にあるとかなんとなく予測できますが、病気のリスクだけでなく将来的にハゲやすいとか白髪になりやすいとか体質的なことも検査項目には含まれています。唾液だけの検査でどう判断されるのか、興味津々で申し込んでみました。
超簡単!ネット申し込みと検査の方法
検査方法は超簡単で、ネットで申し込みをするとキットが届くので、そこに自分の唾液を入れて返送(ポストに投函)するだけ。
届いたキットを開封してから20分ぐらいですべての手続きが完了するほど、面倒な手間は何にもナシ!
病院のカルテみたいに病歴や個人データなどの記入も一切なく、唾液から採取されるDNAの情報のみで解析結果が出ます。
検査コースと料金は以下の4種類から選べます。
- 【280項目】遺伝的傾向がわかるフルパッケージ(税別29.800円)
- 【280項目】上記に冊子がついたセット(税別33,800円)
- 【最大38項目】のがんパック(税別14,800円)
- 【最大21項目】の祖先のルーツや19種類の体質がわかるディスカバリー(税別9,800円)
一生に一回しかやらない検査なので、どうせやるならがんなど病気のリスクだけでなく体質なども知っておきたいってことで、私は280項目のフルパッケージをチョイスしました。
ちなみにやってみてわかったのですが、4番目のティスかバリーの検査項目は体型など見た目でわかるようなことばかりで大したことはわかりません。あとで詳しく書きますがフルパッケージに申し込むとオプションで2,980円(税別)で結果が見られるので、病気のリスクが知りたい方にはほぼ意味がないのでおすすめできません。
ネットの専用ページから申し込むと、早くも2日後には検査キットが届きました。
送られてくるのは分厚い書籍みたいな立派なパッケージ。その中には検査キットと詳細が書かれた検査ガイドなどの書類が入っています。
唾液が出しやすいようにレモンの写真ついているなど、ちょっと親切な心配りも。
さて検査の手順はたった4つ!
- キットに唾液を入れる
- 遺伝子検査申込書を記入
- ネットのマイページに検査コードを入力
- ポストに投函
まずは「この線まで」と書かれたラインまで、自分の唾液を入れます。
たったこれだけの量でいいの?っていうぐらいのわずかな量だったので、レモンの力を借りることなく終了。そこに付属のブルーの保存液を挿入すれば準備は完了です。
そして次に「遺伝子検査申込書 兼同意書」に必要事項を記入します。
記入項目は署名日、名前、住所、生年月日と、チェック項目2箇所にチェックを入れるだけ。
記入できたらネットのマイページにログインして、用紙に記載されている検査コードを登録します。
あとは付属の封筒に同意書と唾液接種キットを入れてポストに投函するだけ。
検査結果が出るまでの期間は?
私の場合、年末年始をはさみましたが2週間足らずで検査結果が出ました。
検査キットをポストに投函した数日後、登録したメールアドレスに検査キットが到着した旨を知らせるメールが届きます。
年末の12月27日にキットが到着したメールが届き、お正月休みをはさんだにも関わらず年明けの1月8日には結果が出ていました。
メールには試料の確認に1〜2週間かかることがあると書かれていますが、結果が出るまで年末年始でも2週間足らずというスピード感は結構すごい。通常だともっと早そうですね。
さて、ここからは私の検査結果をもとに、どんなことがわかるのか、また信憑性ってどうなの?ということを探っていきます。
MYCODEの公式HPはこちら
遺伝子検査の解析結果でわかったこと
最初にも書きましたが、遺伝子検査を受けた率直な感想から言うと、個人的には結構な確率で当たってるんじゃないかと感じました。
というのもうちの家系を遡ってみても遺伝的にリスクが高そうな病気の項目はほぼ高確率でデータとして現れており、今回一緒に受けたメンバーも「遺伝的に気をつけた方が良さそうだなって思っていた項目がほぼ当てはまっていたので、なんだかんだ納得」という意見で概ね一致していました。
さて、ここからは具体的に何がわかったのかをご紹介していきましょう。
がんなどの病気のリスク
検査結果が出たら「検査が完了しました」というメールが届きます。
マイページにログインすると、検査結果がカテゴリー別でずらーっと表示されます。例えば、私の「がん」の項目はこのように上から発症リスクが高い順に結果が表示されています。
日本人の平均的な発症率を「1」としてデータ換算されているのですが、私の場合「がん」の項目の中でも一番確率が高いのが1.41倍の「食道がん」でした。
さらに細かいデータを見てみると、将来的な発症リスクの性別や年代別でのデータや、食道がんにかかわるとされている自分の遺伝子型の解析情報がオッズで表示されていました。
うちは代々がん家系ではないので、食道がんの確率が高いというのはちょっと意外な結果でした。そして、3番目にリスクが高かったのが「乳がん」でしたが、私は30代の時に一度乳がんと診断されているので、発症する確率が高いという結果は当てはまっているのではないかと思います。
そして、発症する確率が高い順に検査結果を表示してみると、ずば抜けて最も高いとされていたのが「もやもや病」でした。
歌手の徳永英明さんが患ってたのは知っているけど「もやもや病」って何だっけ?
そんな疑問も「病気の説明」という項目をクリックすれば詳しいことがわかります。もやもや病は脳の主要な血管のひとつである内頚動脈が徐々に狭くなって閉塞してしまう病気でした。
同じく脳の病気で「脳梗塞」も1,50倍とリスクが高いと表示されています。実際に私の父親は脳梗塞を患っているので脳の病気には気をつけないといけないなと思っていたので、なんとなく信憑性がありそうだと思ってしまいました。
また祖母が「パーキンソン病」だったのでこれもデータと合致しているかなと。
他にもリスクが高い上位に表示されている非アルコール性脂肪性肝疾患や脂質異常症といった病気も、家系からなんとなく確率が高そうと思っていたので、ある意味予想通りの結果でした。
気を付けねばと思っていたことが実際に結果に出たことで、私の場合は油の取りすぎや血管が詰まる系の病気対策を日々の食事を中心に対策していこうと改めて確認できたのは大きな収穫でした!
寿命や脳の大きさなど「体質」についてわかること
体質的なことについては130項目も検査項目があります。中でもよく見られているというのが以下の項目です。
- 85歳以上まで長生きする可能性
- テロメアの長さ
- 記憶に関する脳の部位(海馬)の大きさ
- アティポネクチン値
- 脳の働きに関わる脳神経の密度
- 飲酒傾向
- 男性方脱毛症のなりやすさ
- 体脂肪を除いた体重
- 肝機能の指標(y-GTP値)
- カフェインを含む食品の摂取量
中でもやっぱり気になるのが自分の寿命でははいでしょうか。
でも知ってしまうとショックを受けてしまうかも知れないので、知りたいような知りたくないような…ということで、結果を見る前には必ず今のように同意が求められます。
あくまで統計的に高いか低いかを示すものであって、検査によって寿命がわかるわけではないよ!という文言が書かれています。
同意すると、ようやく監査結果がを閲覧することができます。
私は「長生きできる可能性が高いタイプ」と表示されましたが、日本人の86%がこのタイプに当てはまるようですね。
短命だったらショックだったのでなんだかほっとした感覚もあり、占いみたい結果を待っているような気分でした。
そして、ショッキングだったのが老化にも大きく関わってくる「テロメア」の長さがやや短いという結果が出たこと!
ガーーン… 何気にこれがいちばんショックだったかも…。
細胞分裂のたびに短くなっていくテロメアは「命のロウソク」とも言われていて、がんなど病気に関係しているほか、テロメアの長さが見た目の若さにも大きく関わってきます。病気のリスクだけでなくアンチエイジングも頑張りたい人間にとっては、テロメアが短めというのは残念な結果ですが、細胞から若返るにはどうすればよいかという新たな課題がまたひとつできました。
あと、もう一つショックだったのは「海馬」が小さいこと。どおりで小学校の時から忘れ物が多く、記憶力がかなり低いはず…。
私たちの脳細胞は毎日驚くべきペースで死んでいるともいわれているので、人生後半戦は脳のアンチエイジングにもしっかり取り組んでしていこうと心に決めました。(むしろ上げていく方法を模索したい!)
オプションでわかる自分の先祖のルーツ
有料オプション(税別2,980円)となりますが自分のルーツとなる祖先についても知ることができます。自分の祖先がどこからきたのかってちょっと興味がありますよね。
日本人の場合は大きく10タイプに分類されるそうで、私のタイプは「世界をまたに駆ける『海の覇者』」というタイプでした。このタイプのグループは、ハワイの原住民と遠い血縁にあるそうです。
初めてハワイに行った時に懐かしく感じたのは遺伝子的な反応だったのかもしれないなと思うと、だからなんだかうれしい結果でした。
また海の覇者というだけあって、アフリカ→中東→東南アジア→日本(アラスカ→南米、太平洋)というルートを辿って縄文人になったそう。このタイプは全世界に分布を拡げた開拓精神にあふれたグループなのだそうで、新しいものとか冒険心があるという性格的な素質など、自分でも結構当てはまっているなと思いました。
ほかにも、身体的な特徴でいうと鼻筋が通っていない、毛髪がやや明るいなどこちらは19項目あるうちの1/3ぐらいは当てははまっていませんでした。
追加料金(税別2,980円)を払うと検査なしですぐに結果が見られるので、興味のある方はぜひ試してみてください。
遺伝子検査キットの信憑性は?
遺伝子検査の利点といえば、遺伝的傾向から病気などのリスクを予測して、生活習慣に生かしていくことができること。ですが、その遺伝子検査の結果がどれぐらい信用できるものなのかということに関しては、まだまだ未知数です。
検査結果にはそれぞれ論文評価レベルという項目あって、例えばテロメアの長さについての信用度は3段階中の「1」でした。
詳しいことはわかりませんが根拠となる研究の規模・対象・統計学的な確からしさなどをもとに3段階で評価されており、この◯が多いほど評価が高いとされているそうです。
ちなみに85歳まで長生きする可能性は評価「2」、食がんや乳がんに関しては評価「3」と高評価となっていました。
ネットで医師の方が書いていたコラムを読んだのですが、提供しているメーカーによって参考にしている文献の違いから真逆の結果が出ることもあるそうです。
また、信憑性を問われる理由のひとつとして、先祖の系統などオプションで追加料金を支払うと結果をみられる項目(性格、センス・才能、美容など)や管理栄養士のサポートが受けられるサービスがあり、若干ですがビジネス色があるというのも関係しているかと。(ですが、結果まんまとポチってしまいました…)
利用者にとっては親切なサービスともいえますが、医療ビジネスが絡んでいるような匂いがするところも、もしかしたら疑問に感じる人がいるのではないかと個人的には感じました。
専門的なことはまったくわかりませんが、出た結果をどこまで信頼するかはさておき、占いのようなちょっとしたエンタメ的な要素もあったりするので、話のネタに試してみるぐらいの気楽な気持ちで試してみるのは良いかもしれませんね。
やってわかった遺伝子検査のメリットデメリット
【やってよかった点】
遺伝子検査のメリットは遺伝的傾向から病気などのリスクを予測して、生活習慣に生かしていくことができること。リスクを知ることで今後の健康への意識が高くなったこと。
また手軽で検査結果が出るまでのスピードが早かったこと、ネットでいつでも結果を確認できる点もよかったです。
【イマイチだった点】
あえて言うならどの程度信頼して良いのか、正確性が微妙なところ。またオプションで課金制になっている項目がいくつかあり(しかも1,980円など微妙に課金してしまう金額だった)まんまとポチってしまったこと!
まとめ
アマゾンでも遺伝子検査キットが買える時代。あのAppleも健康関連のビジネスに目をつけているという話もあったりして、健康もハイパーな時代に本格的に突入していきそうな予感がします。
遺伝子検査キットを実際に自分で試してみて、これだけ手軽に検査が受けられるようになったら、今後は遺伝子情報で将来起こりうる病気を先回りして防ぐという「予防医学」の分野がますます発展していくのではないかなと感じました。
どこまで信頼できるかはまだまだ未知ですがこれだけ手軽に受けられるので、長く健康に人生を楽しく生きるためのひとつの指標として、一度受けてみても損はないと思います!
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